Merry Christmas!
2020年も残りわずかとなりました。
慌ただしく過ぎていく毎日ですが
みなさん、お正月の準備はお済みですか?
今回は、お正月には欠かせない「屠蘇」についてお話しします。
「屠蘇」とは酒に浸すための生薬で、約1100年前に中国からの使者が、当時の天皇に霊薬(くすり)として献上したものを、正月三が日にお神酒に浸して、祝酒として使用したのが始まりと言われています。
その後、国民もこれに倣い、1年の無病息災と健康を祈願して飲みかわすようになったといわれています。
屠蘇と言えば、あの香り。
薬草独特の香りがしますよね…
そもそもあの香りの元となる生薬は何なのでしょうか?
―屠蘇の中に入っている生薬―
・桂皮(けいひ):「シナモン」でおなじみ!
停滞しているものを動かし、発散させる作用を持ち、胃腸や泌尿器系に働きます。
・山椒(さんしょう):腹や胃を温め、冷えや痛みを改善する効果があります。
・陳皮(ちんぴ):ミカンの果皮を乾燥させたもの
気を整える働きがあり、咳や肩こり、胃腸の弱りや冷えなどにも効果的
・桔梗(ききょう):甘味があり、膿の混じった痰や化膿性の腫れ物を治す
・大茴香(だいういきょう):海外では食後のガム代わりとしても使われます。
胃腸の働きを助ける効果があります。
・丁子(ちょうじ):「クローブ」でおなじみ!
胃を温める効果があり、胃腸の働きを助け、食欲増進効果があります。
・浜防風(はまぼうふう):風邪が全身をめぐって、諸関節が痛みこわばるものを治す。
料理によく使われるものもあり、独特な香りも納得です!!
お正月に飲むことで、疲れた胃腸にやさしく働きかけてくれたり
元気をチャージしてくれたりします。
そして、美味しくいただくためのもう一工夫。
ぜひ、「赤酒」で作ってみてください。
赤酒はみりんの代わりとして料理でも使え、まろやかで優しい甘さを持っており
私も料理の時によく利用しています。
来年こそは、みんなで元気に笑顔で過ごせる日がきっと来ると信じて。
そのためにもコロナなどに負けない元気な身体づくりをしていきましょう!